私が給与計算freeeの導入を推奨する理由
投稿日:2015.12.07|カテゴリー:
IT・クラウド
給与計算freeeは、クラウド会計ソフトで有名なfreee株式会社が、2014年10月6日に同社第2弾のサービスとして正式リリースした、クラウド給与計算ソフトです。
そもそも、「クラウド」って何!?
給与計算freeeは、クラウドで利用する給与計算ソフトと言われていますが、まだ「クラウド」という言葉に馴染みがない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、まずは「クラウド」という言葉の意味からご説明しますが、専門的な定義はさておけば、「クラウド」イコール「インターネット上」というイメージを持って頂けば問題はないでしょう。
ですから、クラウド給与計算ソフトというのは、ホームページを閲覧するのと同じように、インターネットのブラウザを立ち上げて利用する給与計算ソフトという意味になります。
このような画面から、初期設定したメールアドレスとパスワードを入力して利用する形になります。
クラウド給与計算ソフトのメリット
では、クラウド給与計算ソフトは、従来の給与計算ソフトと比較してどのようなメリットがあるのでしょうか。そのメリットは大きく分けて4つあると私は考えています。
第1のメリットは、「すぐに使える」ということです。
従来の給与計算ソフトは、電気店などで買ってきたCD-ROMを自分のパソコンにインストールして利用しなければなりませんでした。
これに対し、クラウド給与計算ソフトは、URLにアクセスして簡単な登録をするだけで直ちに利用を開始できますから、手軽に使い始められるというのは大きなメリットです。
給与計算freeeも、下記URLにアクセスして、「無料で使ってみる」をクリックすれば、今この瞬間からでも利用を開始することができるのです。
http://www.freee.co.jp/payroll
第2のメリットは、ユーザーは何もしなくても「常に最新版のソフトを使える」ということです。
従来の給与計算ソフトは、法律が変わるなどしてアップグレードが必要になると、アップグレード用のCD-Rを読み込ませたり、更新プログラムをインターネットからダウンロードしなければなりませんでした。
しかし、クラウド給与計算ソフトでは、アップグレードはソフトの提供側がWEB上のプログラムを書き換えることによって行いますので、ユーザーはアップグレード漏れなどを心配することなく、給与計算ソフトを利用することができるのです。
第3のメリットは、「どこでも使える」ということです。
従来の給与計算ソフトでは、そのソフトをインストールしたパソコンに限ってしか利用できませんでした。
この点、クラウド給与計算ソフトならば、インターネットにアクセスする環境さえあれば、外出先のノートパソコンやタブレット、あるいは自宅のPCなどからでも、自由自在にログインして利用することができます。
第4のメリットは、「複数人で共有ができる」ということです。
これまで説明してきましたように、クラウド給与計算ソフトは、ログイン用のメールアドレスとパスワードを共有してる人ならば、どこからでもログインできますから、給与計算結果の情報共有も容易になるということです。
たとえば、総務担当者が行った給与計算の結果を、出張中の社長が、ホテルや新幹線からノートパソコンで確認するというような使い方もできるわけです。
ただし、第3、第4のメリットは、裏を返せば、セキュリティ対策をしっかり行わなければ第3者にログインを許してしまうことになりかねませんので、この点だけは重々ご注意ください。
給与計算freeeの強み
とはいえ、クラウドで利用できる給与計算ソフトは、給与計算freeeだけではありません。freee社以外にも、いくつかの会社が、クラウド給与計算ソフトを提供しています。
その中でも、なぜ私が給与計算freeeを一押しにしているかということですが、その理由は、「シンプルで使いやすいから」に他なりません。
そもそも、給与計算ソフトというのはクラウドかクラウドでないかに関わらず、設定が複雑になりがちな宿命を抱えています。
なぜならば、給与規程というのは会社によって様々なパターンがあるので、従来の給与計算ソフトというのは、できるだけ多くの会社の給与規程にマッチさせようとするあまり、機能がどんどん複雑化していったという歴史があるからです。
この点、給与計算freeeでは、次の2つの点で独自の設計思想を持ち、それが強みになっていると私は思っています。
第1に、良い意味で取捨選択をしているということです。
メインユーザーと想定される中小企業やベンチャー企業に焦点を当て、不必要な機能や細かすぎる設定はそぎ落とすことで、不便さを感じさせないことと、シンプルな操作性を、高い次元で両立させようとしています。
第2に、ITの力を最大限活用しているということです。
ITに任せられる部分はできる限り自動化して、ユーザーの手間を最小限にしようという努力が伝わってきます。
たとえば、昨年末にリリースされた年末調整機能では、「これでもか」というほど簡単に扶養控除申告書や源泉徴収票が出来上がりましたし、今年リリースされた年度更新の機能も、過去に入力された給与データを引用して、ものの数秒で確定保険料の計算が完了してしまいました。
まとめ
以上のような経緯から、私は給与計算freeeを中小企業やベンチャー企業の給与計算ツールとしてプッシュするようになりました。社労士である私の目から見れば、一部にはまだまだ荒削りな部分もあります。
しかし、導入コスト、業務効率、使いやすさといったバランスから考えると、給与計算freeeの導入は大変有益な選択肢であると確信しています。
そして、言いっぱなしでは申し訳ないので、導入のサポートをしたいという意味も込めて、私自身が給与計算freeeを使っている実務経験も踏まえながら、このブログを立ち上げようと考えたのです。